伝統とグローバルの間で(ロンドン視察記④【最終】)

2014年9月9日13:20

 ヨーロッパでの視察はアジアでの視察に比べ,視察先との折衝に苦労すると言われます。確かに,ありがたいことに,アジア圏では,日本から弁護士が来るというと一定のリスペクトを持って迎えて下さっているような気がします。他方で,ヨーロッパではそれはほとんどないです。

 今回の視察でも,視察先との折衝に苦労していたところ,お世話になったのが,ロンドン視察①でも記述させていただきました英日法曹協会の方々及び英国バリスターのHelen Tungさんでした。

 Helenさんは,自身のブログで,群馬弁護士会の訪問を取り上げて下さっています。

   http://helentung.blogspot.co.uk/

 

 英日法曹協会では,リンカーン法曹院内にてレセプションパーティーも開催していただきました。そこでは,日本に縁のある法律家だけでなく,翻訳家の方や単身イギリスに渡って幼稚園を開業した方などたくさんの方にお集まりいただきました。

 イギリスで活躍される方々は皆パワフルで,こちらは圧倒されるばかり。たくさん刺激を受けました。もちろん,苦労話もあり,前述幼稚園の先生は,「保育士さんを苦労して育てても,あっさり辞められてしまって‥」と,日本からきた方々は,労働に対する考え方・文化の違いに苦労されるようです。

 ちなみに,群馬からは,幸煎餅や日本酒「赤城」を持参したのですが,とても好評でした。

 

 海外視察は,身銭を切っていますので経済的にはきついです。しかし,それ以上に得るものが多く,いつもとても楽しいです。

 次は,何処へいって,何を学んでくるか。○仕事の合間に(×仕事中に)そればかり考えています。

 それでは,また。

 

 弁護士 金 井   健

 

 

 弁護士法人龍馬 http://www.houjinryouma.jp/

 

レセプションパーティーより