フィリピン視察紀行(4)フィリピンとの架け橋

金井健 2012年6月21日 21:10

 帰ってきて2か月ほどが経ち,MaligayaHouseでお世話になった河野さんのフェイスブックで,アジアモール(メトロ・マニラにあるメガショッピングモール)にユニクロの店舗が開店したことを知りました。

 私たちが,アジアモールを訪れた頃はまだ開店準備中(写真上)でしたから,いよいよというところでしょうか。

 ちなみに,ユニクロの商品の価格は日本での価格とほとんどかわらないようです。フィリピンと日本との物価の差は年々小さくなっているのではないでしょうか。

フェイスブックに代表されるように,通信手段の進歩も両国の地理的な距離を目覚ましく縮めているような気がします。フェイスブックに登録していれば,世界中の様々な人がどんなことをしているのかが分かります。一緒に行った会員の中には,フェイスブックの友達の友達と現地で会っていた人もいました。こういう風に使うのかと衝撃を受けました。

現在,弁護士法人龍馬の本店・支店である「おこのぎ法律事務所」と「ぐんま事務所」の2つの事務所は会議でスカイプを利用しています。ですので,わりとスカイプには慣れているのですが,あらためてスカイプの凄さにも驚きました。というのも,フィリピン滞在時にお世話になったジェリー先生(写真中)がスカイプで連絡をくれたからです。英語が不自由な私はあたふたしてしまい,最近ではスカイプをオンラインにするのに恐怖心すら覚えます(笑)。

また,前回のブログで,日本人の男性と出稼ぎにきたフィリピン人女性の間に生まれた子どもが,父親の育児放棄を受け,フィリピンに帰国後,MaligayaHouseなどを通じて認知請求や養育費の請求をするケースがあるとお話しました。この場合,ちょっと前までは,日本の代理人とフィリピンの子どもが顔を合わせる機会がなく,相互の信頼関係を築くことができないという問題がありました。しかし,今はこのスカイプを利用して,フィリピンに居ながらにして日本の弁護士と面談を行うことができます。

 

今はまだ,日本とフィリピンの問題というとこのような家族問題が多い印象です。しかし,フィリピンの経済規模が大きくなるにつれ,多様な問題が生じることになるでしょう。写真(下)にあるような著作権の問題なども見過ごすことができなくなってくるでしょう。

今回,MaligayaHouseIBP,フィリピン最高裁判所,フィリピン大学などなどいろいろなところを訪れ,様々な方々とお会いすることができました。

今回の一人一人の小さな握手が大きなネットワークになり,今後生じうるであろう両国間の多様な法律問題を解決することに役立てばこんな素晴らしいことはないと思います。

 

今回,予定が詰まりすぎてしまったために,太平洋戦争時の激しい戦場となったコレヒドール島などの観光を十分にすることができなかったのはとても残念でした。

ですので,また,フィリピンの地に帰ることを誓って‥

 

We shall return!!」

 

弁護士 金井 健