市民後見人フォローアップ研修とその誕生予定
2013年5月27日 17:29
5月25日(土),高崎市市民後見人養成・支援におけるフォローアップ研修を行いました。
講師は,石北敏一医師であり,グループワークにより,高齢者施設顧問医師の立場での考え方や意見をうかがいました。
石北医師の講演内容の一部は,次の通りです。
「高齢者が、手術をするか、しないかなどについては、悩んだ方が出した判断でいいのではないか。
即決されるような場合もあるし、悩んだ末というものもあるでしょう。
その中では、悩んだ末に判断された決断がもっともよいと思います。
私は、基本的に同じ屋根の下にいる人たちが、結論を出して下さいということにしています。施設にいる人の場合でも、よくお見舞いに来てくれる人たちの方が、自らの判断を示されます。他方、見舞いに来ない人たちは、医者にお任せしますというような傾向があります。
医者としては、主たるキーパーソンをどのように見つけるかで、その人の終末をよいものへと導くことができます。
本人の生活信条などを長い間に聞いておいて、医者の判断としてどの人がそうであるか、
重大な結論はだれに任せられるかなどを、本人とのつきあいの中で見極めていきます。
医療同意書は、本人の判断能力が欠ける場合、後見人が大きくかかわる部分でしょう。
高齢者にとって後見人を持てるというのは、意外に幸せな人なのかもしれません。」
石北医師からの講演の後,高崎市市民後見人候補者が推薦されるであろう,市長後見申立準備の件を,市担当者から説明を受けました。そして,市民後見人の選任過程における受任調整と支援業務の詳細につき,説明を行いました。
本年7月から,いよいよ高崎市市民後見人が誕生する予定です。
弁護士 小此木 清
弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/
NPO法人あかりHP http://www.npo-akari.jp/