だまされないで~安心・安全の生活を営むために

2015年5月29日 12:24

 弁護士の舟木諒です。

  先日,藤岡市のショッピングセンター,スーパーセンターフィールにて,「被害回復の実務」についてお話させていただきました。  詐欺グループは,携帯・口座・受け子など多数の関与者・ツールを使って犯罪を行っています。これは,被害者側からみると,振込口座,携帯番号,渡した人相等,末端の関与者の情報があるだけということです。このような末端の関与者は,アルバイトであったり,借金のためであったりで,十分な資力を有していないことが多く,被害回復を困難にさせています。  事後的な救済が容易ではない以上,事前に被害に遭わないために対策を講じることが重要です。私は,日ごろから,非日常的な事が起きたら第三者に相談するということを意識しておくことしかないと思っています。手口を知っていても,手口は日々変化するため,必ずしも万全ではありません。むしろ知識がある人が騙されるといった報告も散見されているとおりです。第三者に話すことで,ひとまず冷静になり,詐欺グループのペースにはまらないことができるのです。  法律家(弁護士・司法書士)はもちろん,消費生活センターの相談員や民生委員も,守秘義務を負っており,外部に秘密が漏れることはありません。「非日常的なことが起きたら相談を!」これを意識し,詐欺被害撲滅につなげましょう。  当日は,群馬県警の音楽隊の演奏のほか,富岡市くらしの会による詐欺被害実例の演劇,かぶら自動車学校による安全運転講演などが同時に開催され,多数の方が参加されました。